昨今、企業の「連絡ツール」に大きな変化が見られます。
一般的には「ビジネスフォン」を導入することがほとんどですが、スマホに「通話アプリ」をダウンロードし、ビジネス上で使用する、といったスタイルの企業も今増えているのだとか。
スマホにアプリを入れるだけ、というのはたしかに簡単ですね。
なかにはアプリ自体無料、通話料金も無料(通話し放題)な、コストのまったくかからないアプリもあるほど。
コスト削減に悩む企業にとっては、かなり魅力的でしょう。
ということで今回は、ビジネス向けに作られた人気の「通話アプリ」をいくつかご紹介したいと思います。
通話アプリの紹介に入る前に、まずは「ビジネス向けの通話アプリって何?」というところからお話ししていきます。
個人利用としてではなく、ビジネスで使うからこそ気をつけたい点を知っておくと、導入後も安心できますよ。
・通話品質
無料の通話アプリや格安スマホの通話プランのなかには、状況によって通話品質が著しく落ち、通話が途切れたり、雑音が目立ったりということがあります。
個人利用ならまだしも、ビジネスで通話品質が良くないというのは、印象的にもよくありません。
安かろう悪かろうにならないように、注意したい部分ですね。
・セキュリティ
「通話アプリ」にもセキュリティは必要です。
過去にLINEやTwitterで起こった「アカウントの乗っ取り(不正ログイン)」や「なりすまし」のように、通話アプリも悪用される可能性は十分にあります。
ビジネス向けにセキュリティを徹底しているかは、企業の情報流出など
・アプリの価格(ランニングコスト)
そして、やはり気になるのが「コスト」。
はじめにお伝えしたとおり「無料」のもの多くありますが、プランがビジネス利用者向けでなかったり、通話品質やセキュリティなどがいまひとつだったりと、不安なもの・・・
「コストと性能」のバランスに気をつけましょう。
さっそく、ビジネス向けの通話アプリで人気のものを6つ、ご紹介したいと思います。
有料(月額98円~/1台)
内線や保留転送、代表番号など、ビジネスフォンの機能をアプリに集約した通話アプリ『OFFICE PHONE』。
厳密に言うと、ほかの通話アプリと少し異なり「クラウドフォン」と呼ばれるものにあたります。
有料ではありますが、ビジネスフォンと同じ機能をそのまま、スマホでもっと手軽に使うことができるのはこういった「クラウドフォン」に限られます。
また「OFFICE PHONE」の場合、従来のビジネスフォン(SIPフォン)やパソコンなどスマホ以外との連携も可能。
ビジネスフォンの頭脳である「主装置(PBX)」も、クラウド化(クラウドPBX)によってわざわざ別途購入する必要はありません。
【アプリ運営会社】
株式会社ベルテクノス
<関東本部>
〒160-0022
東京都新宿区新宿1-15-11 イマキイレビル5F
TEL 03-5363-5666 FAX 03-5363-5665
有料(月額100円~/1番号)
※最低利用数30番号
個人向け通話アプリで人気の「SkyPhone」がビジネス版として2017年にリリース。
残念ながらアプリを入れたスマホ同士(構築した専用電話網の中)の利用に限られますが、社員間のやりとりやインターフォンをはじめとした機器との連携に優れています。
また、その会社の電話網を使っているからこそ、セキュリティ的に安全だともいえるでしょう。
最近では、銀座MUJIホテル(無印良品)の客室ナイトパネルにも組み込まれるなど、その需要は高まっているようです。
【アプリ運営会社】
株式会社 エル・シイ(LC)
<本社>
〒108-0023 東京都港区芝浦4-5-9 THE HARBOUR SHIBAURA 6F
Tel: 03-4405-4324 Fax: 03-6869-5125
有料(月額500円~/5番号まとめて)
ビジネス向け機能としては「内線」や「留守番電話機能」「転送機能」など最小限のものに限られますが、セキュリティ面で力をいれている「ビジネスLaLa Call」。
アプリ専用の電話帳に登録している社員のみが使える「チャット」、電話帳登録番号にのみ電話がかけられる「発信制限」など、ビジネスで使いたい便利な機能も一緒に使えます。
【アプリ運営会社】
株式会社オプテージ
<本社>
〒540-8622
大阪市中央区城見2丁目1番5号 オプテージビル
有料(月額300円~)
ビジネスチャットや社内のSNSとして人気の「WowTalk」。
チャット以外にも「無料通話」や「掲示板機能」「タスク管理」など、ビジネスで使える機能を豊富に搭載しています。
また、実績もネームバリューのある企業を含めて5,000社以上。
業種問わず、使い勝手が良いということでしょう。
【アプリ運営会社】
ワウテック株式会社 (WowTech Inc.)
<東京本社>
〒104-0045
東京都中央区築地7-2-1
THE TERRACE TSUKIJI 6F
TEL:03-6264-2090(代表)
FAX:03-5797-7394
有料(月額500円~/5番号)
「050~」の番号を使って、通話料を安くする「050電話アプリ」の『SUBLINE』。
同じビジネスでも「フリーランス」「中小規模事業主」「個人事業主」「大規模事業主」など、働き方は異なります。
『SUBLINE』では個人事業主・フリーランス向けの「サブラインパーソナル」と「中小・大規模事業主」の「サブラインビズ」の二つから、自分に合ったお得なプランを選ぶことができ、コストと機能のバランス調整が簡単。
機能が多すぎて使い切れない、ということもありません。
【アプリ運営会社】
株式会社インターパーク
〒150-0043東京都渋谷区道玄坂2丁目16番8号ビジネスヴィップ渋谷・道玄坂坂本ビル8F
TEL 03-3496-7888 FAX 03-3496-7899
有料(月額850円~/1台)
コミュニケーションツールの大手「Skype」は、ご存知の方も多いと思います。
どちらかというと、テレビ会議といった社内や社外でのミーティングに使われているイメージですが、普通に通話も可能。
さらに、スカイプ同士であれば通話料は「無料」です。
世界規模のアプリのため、海外の方ともやりとりの多い外資系企業などはとくにおすすめ。
また、開発がマイクロソフトと大手企業だというのも安心です。
いかがでしたか。
通話アプリといってもさまざまなものがありましたね。
「OFFICE PHONE」は、ビジネスフォン機能が集約したアプリ。
「LCPhone」「ビジネスLaLa Call」は、社内通話が中心のアプリ。
「WowTalk」は、チャットツールの強いアプリ。
「SUBLINE」は、050電話のアプリ。
「Skype」は、テレビ通話として世界で使われるアプリ。
様々なアプリを紹介しましたが、今回、紹介した中で特にビジネスの現場で注目されているアプリが「OFFICE PHONE」です。
「OFFICE PHONE」はあくまでアプリ名で、その総称はクラウドPBXといいます。クラウドPBX専門の情報サイト「クラウドPBXナビ」では、クラウドPBXを導入するメリットやビジネスシーンでの活用法について具体的にわかりやすく解説しています。
そんなクラウドPBXついて少しでも興味を持った方は、ぜひクラウドPBX専門の情報サイト「クラウドPBXナビ」を参考にしてください。